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16 KiB
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16 KiB
.TH reportbug 1
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.SH 名前
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reportbug \- debbugs サーバにバグを報告
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.SH 書式
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.B reportbug
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.I "[オプション] <パッケージ名 | 絶対パス>"
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.SH 説明
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.B reportbug
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は、主として Debian ディストリビューションのバグを報告するために設計
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された。デフォルトでは、Debian バグ追跡システム
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.I submit@bugs.debian.org
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宛に、見つけたバグに関する情報を含んだ電子メールを作成し、報告者自身
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宛のカーボンコピーも作成する。
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.PP
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.B \-\-bts
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オプションを使えば、Debian バグ追跡システムである \fBdebbugs\fP を使う
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他のサーバにバグを報告することもできる。
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.PP
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パッケージ名か絶対ファイル名のどちらかを指定できる。ファイル名を使う場
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合は、それを認識させるために \fB/\fP から始めなければならない。
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\fBreportbug\fP にシステム内のファイル名を検索させたい場合は、
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後述の \fB\-\-file\fP オプションを参照のこと。
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.SH オプション
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本プログラムは通常の GNU コマンドライン構文に準じており、長いオプション
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は 2 個のダッシュ (`\-\-') で始まる。
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.TP
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.B \-h, \-\-help
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オプションの概要を表示する。
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.TP
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.B \-v, \-\-version
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.B reportbug
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のバージョンを表示して終了する。
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.TP
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.B \-a, \-\-af
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バグ報告の校訂用としてエディタを起動する代わりに、編集および送信用として
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.B af
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メールリーダを使う。
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.TP
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.B \-A ファイル名, \-\-attach=ファイル名
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バグ報告にファイルを添付する。テキストおよびバイナリファイルの両方が使用
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できる。本ルーチンは、含めたファイル付の MIME 添付を作成する。いくつかの
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ケース (通常はテキストファイルの場合) では、\-\-include を使う方が良いか
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もしれない (Debian のバグ追跡システムは、MIME 添付対応に制限があることに
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注意)。
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.TP
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.B \-b, \-\-no\-query\-bts
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問題がすでに報告済かどうか、Debian バグ追跡システムを調べない。オフラ
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インユーザや、
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.B 絶対に
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バグであると確信している場合に便利である。
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.TP
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.B \-\-query\-bts
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問題がすでに報告済かどうか、Debian バグ追跡システムを調べる (デフォルト)。
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.TP
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.B \-B システム, \-\-bts=システム
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Debian バグサーバ (あるいは \fB/etc/reportbug.conf\fP 内で指定している
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バグサーバ) の代わりに、
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.B システム
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で指定したサーバを使う。
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対応しているサーバの一覧を得るために、
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.B help
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を指定することもできる。
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.TP
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.B \-\-body=本文
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メッセージ本文として指定した本文を使う。本文テキストは半角 70 文字で
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整形され、通常の reportbug 用ヘッダとフッタが適切に追加される。エディ
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タの確認や、あらゆる "特別な" 確認は行なわれなくなる。
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.TP
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.B \-\-body-file=本文ファイル名
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メッセージ本文として指定した本文ファイル名のテキストファイル (とみなさ
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れる) の内容を使う。このファイルは、適切に整形されている (1 行の長さが
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正しいなど) ものとみなされる。通常のヘッダとフッタが追加され、エディタ
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ステップと "特別な" 確認ステップは飛ばされる (本文ファイル名は、名前付
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パイプを使うこともできる。デバイスの特別ファイルを使うと、予期しない結
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果になるかもしれない)。
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.TP
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.B \-c, \-\-no\-config\-files
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設定ファイルをバグ報告から確認無しに除去する。デフォルトでは、それらを
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含めるかどうかの確認が行なわれる。場合によっては、設定ファイルを含める
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と電子メールで重要な情報が送信されてしまうといった事態になりかねない。
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.TP
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.B \-\-configure
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.B reportbug
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の初回実行時の設定ルーチンを再実行し、新規の .reportbugrc ファイルを書き
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出す。ファイル内の既存の設定は消去されるが、バックアップとして .reportbugrc~
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が書き出される。
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.TP
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.B \-\-check\-available
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packages.debian.org に対して、パッケージの新規リリース有無を調べる (デ
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フォルト)。
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.TP
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.B \-\-no\-check\-available
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packages.debian.org に対して、パッケージの新規リリース有無を調べない。
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.TP
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.B \-d, \-\-debug
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Debian に実際のバグ報告を送信しない。代わりに、報告者自身に送信する。
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これは主として、メンテナによるテスト用に使われる。
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.TP
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.B \-e エディタ, \-\-editor=エディタ
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使うエディタを指定し、環境変数 EDITOR や VISUAL の設定を上書きする。
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.TP
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.B \-\-email=アドレス
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送信者として報告内に現われる (つまり \fBFrom:\fP ヘッダに表示される) 電
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子メールアドレスを設定する。実際のインターネット電子メールアドレス自体で
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なければならない (つまり実名やコメント部分を付けてはならない)。本設定は
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環境変数 EMAIL や DEBEMAIL を上書きするが、REPORTBUGEMAIL は上書きしない。
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.TP
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.B \-\-exit\-prompt
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終了時に確認を表示する。一時的な端末で (つまり Debian メニューエントリか
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ら) reportbug を実行している場合に役立つ。
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.TP
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.B \-f ファイル名, \-\-filename=ファイル名
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.I ファイル名
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が含まれているパッケージのバグを報告するので、そのファイルがどのパッケー
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ジ内にあるのかを探す必要がない。ファイル名の正確なパス名がまず検索され、
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その後で全ファイルを検索しようとする。
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.TP
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.B \-\-path
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\-f オプションも指定されているなら、指定したファイル名のパスのみを検索
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する。\-f オプションに絶対パス (つまり / で始まる形式) を指定すれば、
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この動作は上書きされる。
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.TP
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.B \-g, \-\-gnupg, \-\-gpg
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.B GnuPG
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(GNU Privacy Gurard) を使って、バグ報告にデジタル署名を行なう (報告の
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編集と送信に MUA を使っていれば、この引数は無視される)。
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.TP
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.B \-G, \-\-gnus
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報告の送信にエディタではなく、GNUS メール・ニューズリーダを使う。
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.TP
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.B \-H ヘッダ, \-\-header=ヘッダ
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電子メールに特別な RFC 2822 ヘッダを追加する。たとえば、
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.I debian-68k@lists.linux-m68k.org
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に報告のカーボンコピーを送信したければ、以下のように使用できる:
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.I \-H 'X\-Debbugs\-CC: debian\-68k@lists.linux\-m68k.org'
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.TP
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.B \-i ファイル, \-\-include=ファイル
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編集しているメッセージ本文の一部として、指定したファイルを挿入する。
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複数ファイルを追加するのに、複数回使用できる。挿入するのはテキストだけ
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にすること! これは
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.B bug
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のバグ一覧内にある Michael Alan Dorman の提案による (\-\-attach オプ
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ションも参照)。
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.TP
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.B \-I, \-\-no\-check\-installed
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報告の送信前に、パッケージがインストール済かどうかを調べない。これは
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一般に、自分のシステムには未インストールだと判っているパッケージの報
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告を送信する場合のみ役立つ。
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.TP
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.B \-\-check\-installed
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報告の送信時に、指定したパッケージがインストール済かどうかを調べる (これ
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は reportbug のデフォルトの動作である)。
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.TP
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.B \-j 妥当性, \-\-justification=妥当性
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Debian では、バグの重要度が "深刻 (serious)" や "重大 (grave)", "致命的
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(critical)" などになるためには、そのように分類されるための一定の基準を
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満たさなければならない。本オプションは、リリースクリティカルバグであ
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ることの確認を受ける代わりに、その妥当性を指定できる。
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.TP
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.B \-k, \-\-kudos
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記録されているメンテナのアドレス宛に、バグ報告を送信する代わりに感謝の
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電子メールを送信する (Debian アーカイブ内のパッケージに対して、
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\fIpackagename\fP@packages.debian.org 宛に謝意のメールを送信することも
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できる。しかしながら本オプションは control ファイル内のメンテナアドレ
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スを使うため、他のパッケージソースでも動作するだろう)。
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.TP
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.B \-K 鍵ID, \-\-keyid=鍵ID
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PGP/GnuPG 署名にプライベート鍵を使う。何も指定しなければ、報告者の
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電子メールアドレスにマッチする秘密キーリングの、最初の鍵が使用される。
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.TP
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.B \-\-license
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標準出力に \fBreportbug\fP の著作権およびラインセンス情報を表示する。
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.TP
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.B \-\-list\-cc=アドレス
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バグ報告番号が取得された後で、指定したリスト宛に報告のカーボンコピーを
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送信する。
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.I \-H 'X\-Debbugs\-CC: アドレス'
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オプションと同じ。
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.TP
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.B \-m, \-\-maintonly
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パッケージメンテナだけにバグ報告を送信する。バグ追跡システムは、バグ報告
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配布リストにコピーを送信しない。
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.TP
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.B \-\-mode=モード
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\fBreportbug\fP の動作モードを設定する。
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.B reportbug
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は、現在のところ 4 種類の動作モード \- \fBnovice\fP (デフォルト),
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\fBstandard\fP, \fBadvanced\fP, \fBexpert\fP \- を備えている。
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.B novice
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(初級) モードは、"通常のユーザ" が知りたがらなかったり気を使いたくない
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確認を最小限に抑え、メンテナにかかる些末な負荷を無くすように設計されて
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いる。本モードでの新規バージョンのチェックは、安定版ディストリビュー
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ションだけに行なわれる。現在のところ、デフォルトのモードである。
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.B standard
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(標準) モードは、確認に関しては reportbug 1.50 以前と多かれ少なかれ同じ
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である。どちらかといえば多くの確認が行なわれ、無意味な報告や重複した報
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告を送信しないよう、ユーザを促そうとする。
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.B advanced
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(上級) モードは \fBstandard\fP に似ているが、Debian の上級ユーザに適し
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た近道が含まれており、\fBexpert\fP モードほど無骨 (言い争いに発展しか
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ねない) ではない (現在のところ \fBstandard\fP モードとの相違点は、
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"incoming" キューを熟知しているものとみなすこと、"依存" パッケージの
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バグを報告できること、エディタ内ではどこに報告テキストを挿入するかを
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確認しないことなどである)。
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.B expert
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(最上級) モードは、無意味あるいは不要なバグ報告や、"重要度のインフレ"
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などを阻止するための確認を最小限にするように設計されている。expert
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モードでは、
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.B reportbug
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はユーザが Debian ポリシを熟知しているものとみなす。実際このことは、も
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はや reportbug がバグ報告の高重要度設定の妥当性を要求せず、メッセージの
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いくつかの自動クリーンアップは飛ばされることを意味する。Debian プロジェ
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クトに定期的に貢献していない人は、expert モードを使わないことを \fI強く\fP
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推奨する。なぜなら、不適切に使うとメンテナとの言い争いになりえるからで
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ある。
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.TP
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.B \-M, \-\-mutt
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バグ報告の校訂用にエディタを起動する代わりに、編集および送信用に
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.B mutt
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メールリーダを使う。
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.TP
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.B \-\-mta='<MTA>'
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.B /usr/sbin/sendmail
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(デフォルト) の代わりとなる代替 MTA を指定する。これによって、あらゆる
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.Bsmtphost
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設定は上書きされる。
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.TP
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.B \-\-mua='<MUA> <オプション>'
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バグ報告の校訂用にエディタを起動する代わりに、編集および送信用に指定し
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た MUA (メールユーザエージェント) を使う。バグ報告をメッセージ草稿とし
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て解釈するメールリーダを指定するための
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.B オプション
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を使わなければならない。この動作例としては、
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.B --mutt, --nmh
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および
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.B --af
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オプションの処理プロセスを参照のこと。
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.TP
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.B \-n, \-\-nmh, \-\-mh
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バグ報告の校訂用にエディタを起動する代わりに、編集および送信用に (
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.B mnh
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および
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.B mh
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メールシステムの一部である)
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.B comp
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コマンドを使う。
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.TP
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.B \-o ファイル名, \-\-output=ファイル名
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電子メールを送信する代わりに、指定したファイル名にリダイレクトする。
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.TP
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.B \-O, \-\-offline
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あらゆる外部問い合せを無効にする。現在のところ、
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\fB\-\-no\-check\-available \-\-no\-query\-bts\fP
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が同じ効果を備えている。
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.TP
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.B \-p, \-\-print
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電子メールを送信する代わりにバグ報告を標準出力へ出力するので、ファイル
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へリダイレクトしたり、他のプログラムへパイプすることができる。
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本オプションは、バグ報告のテンプレートを出力するだけである。詳細説明を
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自分で記述する必要があるだろう。
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.TP
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.B \-\-paranoid
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送信前に、全ヘッダも含めてメッセージの内容を表示する。テンプレートモード
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では、自動的に無効となる。
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.TP
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.B \-\-no\-paranoid
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送信前に、メッセージの全内容を表示しない (デフォルト)。
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.TP
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.B \-\-pgp
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.PGP
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(Pretty Good Privacy) を使って、バグ報告にデジタル署名を行なう。しかし
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ながら、Debian プロジェクトは GnuPG を選び、PGP の使用は徐々に止めつつ
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あることに注意されたい (バグ報告の編集と送信に MUA を使うのなら、本引数
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は無視される)。
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.TP
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.B \-\-proxy=プロキシ, \-\-http_proxy=プロキシ
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バグ追跡システムの問い合せを処理するのに使う WWW プロキシサーバを指定
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する。ファイアウォールの背後にいる場合のみ、本パラメータが必要となるだ
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ろう。プロキシ引数は、(必要なら) ポート番号も含めた正しい HTTP URL で
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なければならない。例:
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\fBhttp://192.168.1.1:3128/\fP
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.TP
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.B \-q, \-\-quiet
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標準エラーへの診断メッセージを抑制する。
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.TP
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.B \-Q, \-\-query\-only
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バグ報告を送信せず、BTS への問い合せのみを行なう。\-\-no\-bts\-query を
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指定しているのなら、本オプションは無視される。
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.TP
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.B \-\-query\-source
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指定したバイナリパッケージだけでなく、同じソースから構築された全バイナリ
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パッケージに問い合せを行なう (reportbug 2.0 以降のデフォルト動作)。
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.TP
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.B \-\-no\-query\-source
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コマンドラインで指定されたバイナリパッケージにのみ問い合せを行なう。
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.TP
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.B \-\-realname=名前
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バグ報告に使う実名 (人に読める名前) を設定する。
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.TP
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.B \-\-report\-quiet
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バグ追跡システムにバグを登録するが、パッケージメンテナや、あるいはあら
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ゆる人にバグ報告を送信しない。報告者が問題となっているパッケージのメン
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テナである場合や、自分がしていることを本当に理解しているのでない限り、
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本オプションを使うべきではない。
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.TP
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.B \-\-reply-to=アドレス, \-\-replyto=アドレス
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バグ報告内に
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.B Reply-To
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アドレスヘッダを設定する。
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.TP
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.B \-s 題名, \-\-subject=題名
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バグ報告の題名 (問題の簡潔な説明で、半角 60 文字以下) を設定する。
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これを設定しないと、題名の確認を受けることになる。
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.TP
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.B \-S 重要度, \-\-severity=重要度
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致命的 (critical), 重大 (grave), 深刻 (serious), 重要 (important),
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通常 (normal), 軽度 (minor), 要望 (wishlist) の中から、重要度を指定
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する。
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.TP
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.B \-\-smtphost=ホスト[:ポート]
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ローカルの
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.B /usr/sbin/sendmail
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プログラムの代わりに、バグ報告送信用として
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.B ホスト
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にあるメール転送エージェント (MTA) を使う。一般には、ISP の送信メール
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サーバとなるべきである。自分のマシン上で稼働しているメールサーバがある
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なら、'localhost' を使うこともできる。
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.B ポート
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を指定しなければ、SMTP の標準ポートである 25 番ポートが使われる。
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.TP
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.B \-\-tls
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SMTP の使用時に、メールサーバへ安全に接続するために Transport Layer
|
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Security (TLS) 暗号化を使う。いくつかの SMP サーバでは、本オプション
|
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が必要となるだろう。
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.TP
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.B \-\-smtpuser=ユーザ名
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|
SMTP の使用時に、認証用として指定した
|
|
.B ユーザ名
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|
を使う。
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.TP
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.B \-\-smtppasswd=パスワード
|
|
SMTP の使用時に、認証用として指定した
|
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.B パスワード
|
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を使う。コマンドライン上や設定ファイル内でパスワードが指定されていなけ
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れば、それを尋ねる確認が表示されるだろう。
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マルチユーザシステムでの本オプションの使用は、危険である。代わりに本オ
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プションを .reportbugrc 内で設定し、それをユーザだけが読めるようにして
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おくべできである (chmod 600 $HOME/.reportbugrc と実行するなど)。
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.TP
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.B \-t 種類, \-\-type=種類
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送信されるバグ報告の種類を指定する。現在のところ、gnats か debbugs の
|
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いずれかを指定できる。
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.TP
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|
.B \-T タグ, \-\-tag=タグ
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バグ報告に挿入されるタグを指定する。複数の \-T や \-\-tag 引数を使うこ
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とにより、複数のタグを指定できる。
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|
代わりに
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.B none
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という 'タグ' を指定して、タグを指定しなかった際のタグ確認を飛ばすこと
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もできる。これはコマンドライン上で指定されたあらゆるタグも無視する。
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.TP
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|
.B \-\-template
|
|
バグ報告のテンプレートを標準出力に出力する。
|
|
.TP
|
|
.B \-v, \-\-verify
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|
バグ報告前に、(インストール済であれば) debsums を使ってパッケージの
|
|
整合性を検証する。
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|
.TP
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|
.B \-V バージョン, \-\-package\-version=バージョン
|
|
問題が見つかったパッケージのバージョンを指定する。おそらくインストール
|
|
不可能なパッケージや、別のシステムにインストールされているパッケージの
|
|
バグ報告を行なう際に、もっとも役立つだろう。
|
|
.TP
|
|
.B \-x, \-\-no\-cc
|
|
報告者 (あなた自身) にバグ報告のブラインドカーボンコピー (Bcc) を送信
|
|
しない。
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|
.TP
|
|
.B \-z, \-\-no\-compress
|
|
コメントや空行の削除による設定ファイルの圧縮を行なわない。
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|
.SH 例
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.TP
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.B reportbug lynx-ssl
|
|
lynx-ssl パッケージのバグを報告する。
|
|
.TP
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|
.B reportbug \-\-path \-\-file=ls
|
|
\fBls\fP というパス内のプログラムが含まれるインストール済パッケージの
|
|
バグを報告する。
|
|
.SH 設定ファイル
|
|
バージョン 0.22 以降、
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|
.B reportbug
|
|
はシンプルな動作制御ファイル構文に対応している。コマンドは
|
|
.B /etc/reportbug.conf
|
|
および
|
|
.B $HOME/.reportbugrc
|
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から読み込まれ、後者内のコマンドは前者のものを上書きする。コマンドに大
|
|
文字小文字の区別はなく、現在のところ 0 ないし 1 個の引数を持つ。空白を
|
|
含む引数はクォートで囲まなければならない。# で始まるあらゆる行はコメン
|
|
トとみなされ、無視される。
|
|
|
|
一般に、
|
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.B reportbug
|
|
用のオプションで GNU のロングオプションに相当するものには、\-\- 文
|
|
字列で始まらなくても対応している。利用可能な全オプションについては、
|
|
デフォルトの
|
|
.B /etc/reportbug.conf
|
|
を参照。
|
|
.SH 環境変数
|
|
.TP
|
|
.B VISUAL
|
|
バグ報告の編集に使うエディタ。
|
|
.TP
|
|
.B EDITOR
|
|
バグ報告の編集に使うエディタ (VISUAL に上書きされる)。
|
|
.TP
|
|
.B EMAIL, REPORTBUGEMAIL, DEBEMAIL
|
|
報告者の from アドレスとして使われる電子メールアドレス。デフォルトでは、
|
|
報告者のユーザ名と /etc/mailname から取得される。
|
|
.TP
|
|
.B DEBFULLNAME, DEBNAME, NAME
|
|
使われる実名。デフォルトでは /etc/passwd から取得される。
|
|
.TP
|
|
.B REPLYTO
|
|
送信メール内の Reply-To ヘッダ用アドレス。
|
|
.TP
|
|
.B MAILCC
|
|
電子メール上で指定した CC アドレスを使う。同じ目的のために
|
|
.B -H
|
|
オプションも使えることに注意 (Bcc も同様)。
|
|
.TP
|
|
.B MAILBCC
|
|
報告者の電子メールアドレスの代わりに、指定した Bcc アドレスを使う (
|
|
.B bug
|
|
の wishlist 内の Herbert Thielen による提案を元にした Cc と Bcc)。
|
|
.TP
|
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.B http_proxy
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BTS 問い合せを処理するプロキシサーバのアドレスを指定する。必要なあらゆる
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ポート番号を含む、完全な
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.B HTTP
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URL でなければならない (ホスト名だけを指定したり、80 番以外のポートを
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指定しないと、まったく動作しないであろう)。
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.SH 注意
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コマンドライン引数の順序に関して、Python の getopt モジュールは
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GNU getopt() よりも神経質である。すべてのスイッチはパッケージ名の
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前に指定されなければならない。
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おそらく
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.B reportbug
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は、
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.B bugzilla
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(GNOME および Mozilla プロジェクトで使われている) や
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.B jitterbug
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(Samba, AbiSource, FreeCiv で使われている) のような他のバグ追跡システム
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との互換性を持つべきなのだろうが、そうはなっていない。
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.SH 関連項目
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querybts(1)
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.SH 著者
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Chris Lawrence <lawrencc@debian.org>.
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.SH 翻訳者
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田村 一平 <ippei1@bb.mbn.or.jp>
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